2020年1月30日木曜日

生きるのも楽じゃないドミニカ共和国

ドミニカ共和国にも、日本のネズミ捕りと同じく、

アメットと呼ばれる、交通取り締まり専門の警察官がいて、免許証を持っているかとか、信号無視とか一方通行逆走を所々でチェックして罰金徴収しています。

日本と違うのは、俺ら給料安いんだから、金持ちから罰金取ってやろうぜ~みたいに、

私情がかなり入っているところです。

よくバイクがトラックの荷台に乗せられて、持って行かれています。

近所のティグレが、年末警察にバイクを没収されてしまいました。

名称忘れてしまいました。ナンバープレートと持ち主と車両番号書かれたあの紙、

その紙のコピーを所持していなかったで、警察に持って行かれてしまいました。

後日持って行けばいくらかお金払って返してもらえるんですが、そのティグレは中古で他人から買って、名義変更せずにそのまま乗っていた上に、紙を無くしてしまっていた。

だから警察にバイク持って行かれたら、取り返す手段なしです(´・ω・`)

でね、そのティグレから去年からお金を貸してほしい、絶対に絶対に絶対に毎日少しずつ返すからってお願いされてたんですが、踏み倒された過去があるんで、

あーダメダメとか適当にあしらってました。

ですが時々路上でバイクタクシーもできずしょぼんと座っている姿を見たら、なんぼなんでも情がわいてきてかわいそうになってきました。

そしてバイクを買うにはいくら必要なのか聞いて、一緒にバイク屋さんに行きました。

最初はローンで買う予定で、頭金だけ貸してとお願いされてたんですが、一括で買ったら28,000なバイクが、ローンで買えば48,000ペソと20,000ペソも多く払わなければいけないことを聞いたら、もう全額貸してあげようって気になりました。

今のレートで1ペソおよそ2.1円です。

ティグレは大喜びで、膝ついて靴にキスされました(;^ω^)

もう踏み倒さない、今度こそ毎日必ずちょっとずつ返すと約束してくれました。

前置き長くなりましたが、伝えたかった事はここからでっす!

そのティグレ、もしもバイク代を借りられなければ、また昔のように強盗をして金品奪うつもりでいたらしいです。

おいおい (;・∀・)

そんなことせずに、普通の仕事しろよ!って思いますよね?

でもここドミニカ共和国では、過去に犯罪を犯して履歴が残っていれば、犯罪証明にそれが記載されていて仕事につくことができません。

スーパーのレジにしても、犯罪証明が求められるようで、ティグレが更生して普通の仕事に就きたくても無理なシステムになっています。

だから悪いことをしてお金を得るか、路上で何か売ったりするしか道はなくなってしまいます。

ですが大半が路上で何か売ったりして、まっとうに生きようと努力してるんですがねぇ(;^ω^)

バイク代を貸さなければ、善良なドミニカ市民が強盗の被害に遭っているところでした。間に合ってよかったです。

犯罪証明に名前が載っても、大金払って消すことはできるそうですが、そんなのできるの一部の人たちだけで、普通のドミニカンには無理です。

今日もUberの運転手さんと世間話しましたが、その人は普段は警察官で、寝る時間を4時間に減らしてまでUberしてお金を稼いでるんですが、

この国は糞だ、将来なんかないとめっちゃくちゃボヤいてました。普通に働いていたんじゃ、車や家なんて買えないと。確かに!

アメリカで奴隷のようにこき使われても、ここよりはましだとみんな逃げて行く気持ちもわかります。

大人になって金銭的余裕があって住むには楽な国だけど、ここで生まれて暮らすのは、日本の数十倍苦しいのではないかと思います。

見てて、未来ないのは事実でっす!

でも海はきれいで、ぼーっと適当に生きるのには最高の国なんですがねっ(;^ω^)

住んでいるだけで、人生いろいろ考えさせられるドミニカ共和国でした!