ブルーハ(魔女)

ドミニカ共和国には、ブルーハと呼ばれている人が数多く存在します。ブルーハとは日本語で魔女。ブルーホは男版の魔女。いろいろな呪術を使って、依頼人の願いを叶える職業の人らしいです ( ゚д゚)

ブルーハに関する面白い話を、ご近所さんの友達のペドロさんから聞くことが出来たので、忘れないうちに書いておこうと思います!

ペドロは若いころ、お金持ちになりたくて仕方ありませんでした。貧しいドミニカ共和国に生まれ育つと、お金持ちになることに殊更こだわる人が多いです。そんなペドロは、近所の知り合いのブルーハにお金が欲しいという願いを叶えてもらう依頼をしました。当時のお金で今のレートに換算すると、日本円で10万円以上の大金をブルーハに払ったそうです。待つこと数日、ペドロさんが外出中に30センチ位の大きさの人の顔を持った蝶々がペドロの家に現れました。

ちょうどその蝶々が去ろうとした時、ペドロが家に到着して、ペドロの奥さんと一緒に蝶々を見ました。蝶々はお金を置いて行かず、ただペドロに家に来てそのまますぐに去ってしまったらしいです。

本来なら蝶々は口から金の塊を吐き出してペドロにあげる予定だったらしいけど、その情報を聞いたペドロの知人が更に違うブルーハに依頼をし、ペドロが大金を掴むのを阻止したらというのが実情なんだそうで ( ゚д゚) ( ゚д゚) ( ゚д゚)

ペドロは蝶が去ってすぐにブルーハの所に行って、大金を置いて行かなかった苦情を言ったそうだけど、誰かが他のブルーハを使って阻止したことまでは責任が持てないと言われ、今でも時々そのブルーハにあの時のお金を返せと言ってるらしいです。



ペドロの職業は左官屋さん。うちの壁や塀が汚くなった時、時々ペドロに頼んでます。
ペドロが左官屋になったきっかけは、若い時に墓地で働いていたからだそうです。

ドミニカ共和国の墓は、棺を入れた後にコンクリートの薄いブロックでフタをして、セメントで長方形に塗り固めます。更にその上に後から亡くなった家族の棺をのっけ、同じようにセメントで固めていきます。そうして三段や4段の墓が出来上がり!すぐ真横にも作れるので、最終的にいい感じに横も縦も埋まったら、そこに三角屋根をかけて家みたいにしている人もいます。

だから墓場では、セメントで塗り固める職人さんが待機してます。その職人さんについて墓をセメントで塗る仕事をしたのがきっかけで、今の左官屋の仕事へとつながっているペドロです。ペドロは墓で働いていた時、ブルーハやブルーホから、棺から頭部の骨を盗むようにと依頼を受け、夜な夜な棺を壊しては頭部の骨だけを盗んでいたそうで ( ゚д゚)

今のお金でいくらになるかまでは聞かなかったけど、当時のお金で500ペソでブルーハが買い取ってくれたそうです。日本だとありえない!!!!ありえないでしょ!日本は火葬だし頭部の骨を再利用するなんて無理かもしれないけど、道徳上そんなことはしないでしょ!っていうか出来ないでしょ!

ペドロからも他にもいろいろ聞いたんだけど、棺は売ればお金になるからって、夜の墓を壊しに行って中からご遺体を取り出して(ドミニカは土葬です!)、棺を転売する泥棒もいるそうです。ペドロはそこまではしなかったそうで、セメントで固めてもらう前に、斧か何かで棺を壊せば泥棒に持って行かれないと助言までもらいました (´ε`;)

普通に旅行者として来ていたら、一生しらなかったドミニカ共和国情報かもしれません(^u^)

えー、墓場ももれなくゴミで溢れかえっておりました!セメントで高く積まれた墓の横にも、水や炭酸飲料を飲んだプラスチックのボトル、持ち帰り弁当のスチロール、とにかくゴミの山があちこちに出来てました。墓場でもゴミだらけなんだから、街中がゴミだらけというのはある意味普通なのかもしれませんねっ!

こんな話しを読んで、ドミニカ共和国に行ってみたい!実際にゴミを見てみたいという人がいれば、このサイトを作ったかいがあるというものです(´Д⊂ヽ 

ほんとー、誰でもすぐにお友達になれて退屈はしないです!