ドミニカに来て驚いたのが、SUV車が異様に多いということ。自分も仕事先が用意してくれた車はSUV車だったな~、これどこのメーカー?みたいなイケテナイデザインの中国車だったのには絶望したけど。信号で止まると恥ずかしかったこともあったけど、今は自分で買った日本からの中古車。

SUVタイプの車はここドミニカではジペタと呼ばれていて、裕福になったらまず買わなければいけないうちの1つに入ってます。10台に7台はジペタな感じがします。大統領が通るの見たことあるんですが、前後で先導している車もトヨタのSUV車だったのはなんかうれしかった。

日本では道を走れないような何十年も前のボロボロな車も多く走ってるけど、それを差し引いても車の立派さは日本に負けてない気がします。日本に帰った時、日本の軽四の小ささに違和感すら感じるほど、ここドミニカ共和国の車はでかいのばかりです。正直狭い駐車場で、さらには渋滞だらけのサントドミンゴ(首都)でもジペタだらけはものすごい苦痛。運転マナーが最悪なドミニカで日本の軽四みたいなサイズの車に乗ったら、命ないのかもしれない。ほんと、まじで最悪レベルな運転マナーの悪さ。何台も前の車に向かって、クラクションを執拗に鳴らすのなんて当たり前。2メートルも車間が開けば、早く進めとクラクション鳴らされるし。ドミニカで車を運転すると、かなりイライラきます。



給料もよくなく物価も安くないドミニカで、若いおねえちゃんが立派なSUV車に乗っていて、どうやってやりくりしているんだろうといつも不思議に思ったので聞いたんだけど、給料は手取りで日本円で10万円程だったのには驚きました。日本で10万の給料では、SUVどころかまず車を持とうと考えないのが普通だし無理でしょう。高金利で超長期ローン返済も聞くけど、アメリカ出稼ぎ組の家族がお金を送っているというのもあります。だから今まで車を持ったことがなかった人が車を持てるようになったので、運転のレベルはデパートの屋上の100円ゴーカート並なので、ドミニカでは車を綺麗に維持するのは不可能です。必ず誰かが当て逃げしてくれます。車の中に乗っている時に当てられたこともあったけど、怪我はなかったか、なら大丈夫だと肩をポンポン叩かれてハグをされて終わりというものあったかな。



話を戻しまして、ドミニカで普通の従業員として働くと、まずジペタどころか、車すらも買えないと思う。それだけ給料安いです。反対に何か商売で成功すると、人件費が安いので日本ではあり得ない高級車に乗れます。ポルシェのSUVもよく走ってます。現金一括払いなのか、ローンなのか、ローンにしてもこの商売でポルシェ買ったりローンが組めるの?と謎が深まるばかりのドミニカです。氷屋さんとか水屋さんとか、小さな雑貨屋とかのオーナーがポルシェ乗っていました。麻薬の売人は現金を持っているので、見るからに裏の人だろうという人が立派な車に乗っているのもよく見ます。




ドミニカ共和国では、ガス車が多く走ってます。台所のガスコンロで使う、あのガスタンクが車の後部やトランクに搭載されてます。改造してくれる工場もいっぱいあり、日帰りでガス仕様に変えてもらえます。調理用のガスを時々買いにガススタンドに行くんだけど、時々そこで見て思うのが、ものすごく立派なジペタなのにガス仕様にしているのを見ると、見栄はドミニカでは大切なのかなと思います。






健常者が止めてはいけない場所によく止まってるのも、健常者が運転する大きなジペタの確率が高いです。ああ、これを言ってはいけないでも言いたい!ここドミニカ共和国ではマナーの悪さは車の大きさに比例するというのは言い過ぎかもしれないけど、当たっていないこともないです。

まとめ
大きな車程ステイタスを感じる
燃費の良さとかガソリン代節約とかいう概念があまりないような感じがする
ジペタやその他の車を所有している人は、公共の乗り物には乗るという概念がない感じがする(だから渋滞がすごい)
公共の乗り物に乗って、少しでも渋滞を減らそうとは思ってない感じ